平成3年の後半は、18年間勤めた会社を8月一杯で退職して、1ヶ月の野鯉釣りの旅に出掛けました。
残暑厳しい9月という事で、まずは涼しい北日本を目指すことにして、福井県の敦賀港からカーフェリーで北の大地に降り立ちました。
そこから、日本海側の釣場を1ヶ月掛けて自宅まで南下し、各地の野鯉に挑戦することにより自分の力を量り、見聞を広げる目的でした。
しかし、見知らぬ初めての土地で、淡水魚の王者である野鯉に出会うには、あまりにも全てが未熟であるという事を思い知らされたのです。
いかに自分が井戸の中の蛙であったか、ということが今回の日本野鯉紀行で良く解りました。
自然の偉大さに比べると、自分の小ささが思い知らされた旅となりました。
野鯉釣りの深淵をかいま見たような気がしたのでした
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