平成6年は、社会党と自民党そしてサキガケが連立内閣を作り、社会党の村山氏が総理大臣になるという激動の年となりました。
そして、消費税の引き上げを柱とする税制改革法案が成立し、税率3%の消費税は、平成9年4月から5%に引き上げられることになりました。
事件としては、長野県松本市の住宅街で6月27日深夜、有毒ガスが発生。住民7人が死亡、200人余りが重軽症を負いました。正体は猛毒神経ガス、サリンと判明。
これは後にオウム真理教の犯行と判明しました…この時にオウムの仕業と特定できていれば翌年の地下鉄サリン事件を防ぐことが出来ていたのにと悔やまれます。
世界では、ルワンダで内戦が勃発し50万人が死亡、200万人以上が難民となり、自衛隊が派遣されました。また、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が泥沼化するなど、世界で紛争が続きました。
一方、人種差別で知られた南アフリカに、黒人のマンデラ氏が大統領に就任したり、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の和平が進み、イスラエルのラビン首相、ペレス外相とPLOのアラファト議長の3人がノーベル平和賞を受賞しました。
この年の夏は、名古屋で39.8度の最高気温を更新するなど記録破りの猛暑となり、西日本を中心に深刻な水不足が続き、琵琶湖でも極端に水位が下がり、-116cmを記録し、奥の州が岸と地続きになりました。
そして、春の琵琶湖大会で濃尾野鯉会の中村会員が日野川で98cmの野鯉を釣り上げて優勝。日野川ブームを起こしました。
利根川では、跳龍門の落合氏が青魚の1m62cmを釣り上げ、日本記録を更新しました。
そして、全国に反対運動を巻き起こした、高度経済成長の遺物である長良川河口堰が完成し、12月より1カ月おきの湛水実験が始まりました。
その後、長良川では一時的に野鯉の釣果が爆発的に増え、長良川ブームを巻き起こしたのです。
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