新・江戸前の釣り【夏鯊釣り】ー店主が愛用する江戸和竿ー

新・江戸前の釣りと言われる江戸川放水路での夏鯊釣りについて解説しています。
今回は、店主が愛用している江戸和竿を紹介しています。
今回は、いろいろと竿に関する用語が出てきます。動画の途中に、テロップとして表示を出しますが、その意味については以下を参照ください。

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① 布袋竹(ほていちく)
江戸和竿では穂先材/胴材/手元材として、よく使われる原竹です。
特に鯊竿では、穂先材としては必ず使われ、無くてはならない素材です。

② 水雷竿
延べ竿(竹/カーボン・グラス等素材を問わず一本物で出来ている竿の名称)の中で、特に海で使われ全長が4尺(120cm)前後までの竿の名称です。
潜水艦を駆逐艦が攻撃することを意味する水雷攻撃から転用されたもので、船下の魚(ここでは鯊)を攻める(釣る)という意味で使われます。

③ 淡竹(はちく)
江戸和竿では、海竿/川竿を問わず手元(袴)材として使われる原竹。
竹としての強度は布袋竹/矢竹に比べると、落ちるが太さの割には軽く、節が美しいので、使う長さを限定して手元材として多用されます。
胴材をそのまま手元ととして使うより、淡竹に変えた方が太くなり、持ったときに、軽く感じ持ちおもりがしません。

④ 根堀
竹の根っ子の部分の名称。
手元材として布袋竹/淡竹/矢竹の根堀が多く使われますが、いずれも表情は全く異なり、それを愉しみます。

⑤ 中通し
江戸和竿では、鯊竿/鱚竿で作られる仕様です。布袋竹のたなご竿でも一部作られています。
素材である竹の節を専用工具を使って抜き、内部に糸が通るようにする江戸和竿ならではの作りです。

⑥ 糸巻
道糸の長さを調整する物で、中通し竿には必ず付けられる部材です。
その形状から、打込み杭棒糸巻と巻付け糸巻に分けられます。

⑦ 手ばね竿
全長4尺前後で一本物の水雷竿に対して、全長5尺〜6尺(150cm 〜180cm)までの2本継竿の名称。

⑧ 総布袋
正しくは「総布袋竹印籠継竿」の略称。
穂先から手元まで全て布袋竹を使った竿の総称です。手元に関しては手元胴材は布袋竹を使いますが、袴としては淡竹を使う場合もあります。
鯊に限らず総布袋竿として、たなご/小鮒/真鮒/てんから竿も作られいます。

⑨「深川はぜシリーズ」
江戸和竿師 【竿かづ】と当店がコラボして製作した中級者向け、カーボン並継鯊竿です。
現在発売中の「月刊つり人11月号」巻頭カラーコラムに特集されています。

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大塚 関釣具店サイト:
 https://seki-tsuriguten.com/

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