椎葉村では記録的不漁に 渓流に春を告げるヤマメ釣り 去年9月の台風14号の影響

渓流に春を告げるヤマメ釣り。今月から宮崎県北の河川で解禁となったのですが、椎葉村では、去年9月の台風14号の影響で、記録的な不漁となっています。

例年、この時期はヤマメ釣りを楽しむ人の姿が多く見られる椎葉村。

週末になると、県外からも、多くの釣り客が訪れていましたが、今年は、そのヤマメが釣れてないといいます。

(椎葉村漁協 鈴木克裕理事)
「例年、だいたい1日に多い方で50匹から100匹くらい釣るのですが、それが今、1人で10匹釣っていればいいかなというような状態です」

なぜ、ヤマメが不漁なのか…椎葉村漁協によりますと、去年9月、県内を襲った台風14号が、原因だということです。

土砂崩れなど大きな被害を受けた椎葉村では、河川に大量の土砂が流出。
川の状況が変わってしまったのです。

(椎葉村漁協 鈴木克裕理事)
「魚が石の間に入って隠れる場所とか、深い所でエサをとる場所っていうのがあったのですが、ところが、今こういう形でまっ平になりましたので、まったく魚が休む場所、エサをとる場所っていうのがなくなってる状態です」

台風の影響で、ヤマメのエサとなるムシなども激減。こうした中、漁協では、釣り客のため、毎週、ヤマメの成魚を放流していますが、隠れる場所がなく、鳥に食べられてしまうことも多いということです。

(椎葉村漁協 鈴木克裕理事)
「(元に戻るのに)やはり3年4年かかると思います。その間は、漁協としては定期的に成魚という形の大きい魚を放流することによって、釣り客が来られても、その方たちが釣れる状態を作っていこうと思ってます」

観光面への影響も心配される河川の異変。椎葉の川が、元の姿を取り戻すには、時間がかかりそうです。

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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mrt/382117