平成5年は、総じて変革の年であったといえるでしょう。
世界では、ビル・クリントンがアメリカ大統領に就任し、中国では江沢民が国家主席に就任しました。
日本では、自民党政権が崩壊し、日本新党代表の細川護熙氏の連立内閣が発足しました。
また、令和天皇となる皇太子殿下と雅子様がご結婚されました。
そして、サッカーのプロリーグであるJリーグが開幕しました。
しかし、大きな災害として、北海道南西沖地震が7月に発生し230人もの犠牲者が出ました。
野鯉釣りの世界では、全国鯉釣り協会が発足し、東日本ブロック代表の坂入氏が北浦で1m7cmの巨鯉を赤虫で釣り上げ、一躍赤虫ブームを起こしました。
濃尾野鯉会では、小川会員が1m46cmのアオウオを利根川で釣り上げ、クラブの最大記録を更新しました。
ただ、野鯉の部門では60cm以上の野鯉が300尾も記録されたにも拘らず、90cmオーバーが僅か1尾と小型化しました。
特に、大鯉の宝庫と言われた庄内川で180尾も記録されたにも拘らず、90cmオーバーが1尾も出なかったことは、長年の場荒れの結果と言えるでしょう。
しかし、全国鯉釣り協会が発足したことで、全国各地で野鯉釣りのブームが起きてクラブの結成が相次ぎ、ネットワーク化されることにより、親睦の輪が一気に広まりました。
そして、計測の統一化やポイントの開拓が進み、マナーの向上と共に、野鯉ファンの夢が理想に向かって歩み始めた年となったのです。
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